心あたたまる、豊かにしてくれる1冊。

2015/02/11 Wednesday

暮らしの手帖、エプロンメモ、花森安治

『エプロンメモ』をご存知ですか?

1954年から半世紀以上『暮しの手帖』で連載が続いている〈エプロンメモ〉。台所を中心に、たべもの、着るもの、住まい、おしゃれ、人とのおつきあい、こども、からだなど、毎日の生活にすぐ役立つ、ちょっとしたアイデアやヒントが詰まっています。
本書は〈エプロンメモ〉から1159篇を選び、早春、春、初夏、夏、秋、冬の六つの季節に分け編集した、新しい歳時記とも、それぞれに小さいお話としてもたのしめます。(*公式ページ掲載の紹介文より抜粋)

暮らしの手帖、エプロンメモ、花森安治

暮らしの手帖、エプロンメモ、花森安治
ひとつひとつのお話がほんの数行で読みやすく、とても品のある言葉遣いに、花森安治の挿絵が味わい深く、読んでいてとても穏やかな気持ちになれます。
日々の暮らしの中でほんの些細なことに気を使うことの大切さを教えてくれるようです。
内容によってはちょっと時代を感じさせることから、おばあちゃんの知恵袋のような感想をもたれる方も多いようですが、リアルすぎない、そんな懐かしい雰囲気もこの本の魅力かなと思います。
日々丁寧に、良く暮らすための、時代を超えたバイブル!ぜひ一度~手にしてみてください。

最後に、
早春の章より、今夜にも使えそうなおはなしを二つほど・・・

「寒いお風呂」
寒い日は、つい服を脱ぐのがいやで、お風呂に入る決心が、なかなかつきにくいものです。
ことに最初に入る人は、風呂場がひえきっているから、湯ぶねに身を沈めるまでみじめな思いをするものです。入る少し前に風呂のフタをとって、湯気を一杯に立ち上がらせておくと、大分ちがってきます。

「ホットオレンジ」
さむい夜など家中で、ホットオレンジでも作りましょう。
ミカンを横に二つに切って、コップの上でぎゅっと汁をしぼり、あついお湯を注ぐだけです。好みで砂糖を加えます。大人の場合は、これにブランデーなど、ちょっとたらしてみてください。味がすっかりしゃれてきます。

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